
コントロールド・サーキュレーションの特異性
私が発行人を務める「EDN Japan」と「Design News Japan」は、エレクトロニクス専門誌として、ハイテク産業に携わるエンジニア向けに、最先端技術に関する情報をお届けしています。発行人とは、その雑誌の総責任者であり、編集、広告、サーキュレーションなど、雑誌に関わるすべての業務を統括管理しています。
私が担当する2誌は、コントロールド・サーキュレーション方式を採っており、主にエレクトロニクス業界に従事する技術者にターゲットを絞り、無償で本誌をお配りしています。
購読を申し込まれる際、アンケートを実施し、業種、職種、役職に加え、どんな製品を購買しているかなど、詳細に読者の情報を伺うことで、購読者の属性を把握することができるのです。登録時にパーミッションを得た上で、情報をデータベース化し、自社で統計分析をおこなったり、クライアントが求める情報に対し、正確なデータを提供しています。その情報を元に、特定の購読者に向け、メール配信やDMなど、ダイレクトマーケティングをおこなうことで、 費用対効果の高いプロモーションを実現しています。
このコントロールド・サーキュレーションは、欧米の業界誌では、よくおこなわれている方法ですが、現在、日本で取り入れている出版社は、ほとんどありません。しかし近い将来、ひとつの雑誌から様々な可能性を生み出すことのできるこの方式を、新たなマーケティング戦略として採用する企業が、どんどん増えてくるのではないかと考えています。
今後5年間のシナリオ
会社が設立されるとともに入社、創業メンバーとなったのです。
当時は、社員数約10人からのスタート、しかも会社の立ち上げと雑誌の創刊がほぼ同時期ということもあり、全員が常に駆け足をしているような感じでした。雑誌業界では、3号出して廃刊などという話はよくあることで、我々の雑誌も世間の人たちから、そのような目で見られていたこともありました。だからこそ、意地でも廃刊にはしたくなかった。振り返ってみると、立ち止まっている暇などなく、走りながら考え、走りながら悩み・・・
耐えずそんな状態が続いていました。設立から5年間は基盤を作る時代。そして去年あたりから、ようやく新たなステージを迎えられたような気がしています。これからは企業としてファンダメンタルの強化、発展に力を入れていく時期だと考えています。今後5年間のシナリオはできています。成長し続ける企業で、自身でイニシアチブをとり、物事を進めていきたいと思っている人と共に成長する喜びを分かち合いたいですね。




